2013年03月25日

愛知県春日井市 長安寺住職 山田清孝 老師 「息る(いきる)」

参禅会でお手伝いさせて頂いております。

まず最初に、坐禅は坐っている時だけではないということをお伝えしております。立っても坐っても、歩いても、いつでもどこでも、坐禅は出来ます。生活すべてにおいて坐禅のこころを取り入れて頂きたいのす。

足を組んで、身(からだ)を調えます。次に息を調えます。身を調えるのと、同じ位大切なことです。落ち着いておりませんと、息が荒くなったりします。激しく動いた後には、「息が切れる」とも申しますから、息を調えるということは、普段でも大切にしなければなりません。

息の長い、短いは自然に任せますが、次第にゆっくりとしてくると思います。最初に大きく吐き出します。腹式呼吸を致しますが、お腹を空っぽにするくらいのつもりで、1〜2回静かに、大きく「ふ〜っ」と吐き出すと良いですね。例外もあるかもしれませんが、スポーツでも芸事でも、何かしら取りかかります時に「ふ〜っ」とすると思います。心構えの様なことですが、きちんと坐禅作法にもあります。「空(カラ)」にしませんと新しいものが入ってまいりません。

ここで「息」と云う文字を見てみます。鼻と心(しん)からなる文字なのですが、これを「自分の、こころ」と見てみると、「息を調える」という事は、「自分のこころ」を調えることになります。私は「息をする。息する。息(いき)る」と読むようにしております。

何気なく意識もせずに「息」をしておりますが、そのことを忘れてはなりません。「忘れ」ては、こころが亡くなってしまうからです。といって、執着してはいけません。忘れる事なく、ごく自然にそこに自分の心を寄せる。是を『念』ずる、といいます。
そこに落ち着いたアナタの「今のこころ」がありますように。
posted by 曹洞宗東海管区教化センター at 00:00| 山田清孝 老師